2014年1月18日土曜日

1/18(土)2014:銀の匙

今日は外へは一歩も出ずでしたが、家で何やってんの? なんて聞かないで下さいね。

僕は、中勘助の「銀の匙」と云う小説を知らなかった。小説ではないと思って何やら難しいことが書かれている随筆のようなものだと思い込んでいて本屋でも手に取ったことが無かったのを、つい先だって奈良の街に出たとき本屋で「銀の匙」の何種類かを平積みしていたので、岩波文庫のを買った。

読み始めてネットで調べてみたら、アニメ漫画で「銀の匙Silver Spoon」と云うのがあって流行ってるんですね。原作が荒川弘って云うんだから、中勘助の「銀の匙」とはまったく別物らしい。

そういえば、宮崎駿の「風立ちぬ」も堀辰雄のじゃぁーないんだよね。これって、著作権が終了しているので何ら問題は無いんだけど、紛らわしいね。このウエッブサイトには「零戦の設計者:堀越二郎と、堀辰雄に敬意を表して」とあるが、もっと独創的な題名のほうがいいかと思うけど。

僕はアニメ映画にはあまり知らないんだけど、宮崎駿の「風立ちぬ」はベネチア国際映画祭と、アメリカのアカデミー賞長編アニメ部門にノミネートされたがいずれも受賞ならずでした。受賞を逃した一説に、零戦の真珠湾攻撃による問題があるらしい。

話しはそれたが、僕が読んだのは中勘助の「銀の匙」。子供の頃から十六,七までのことが前編・後編に分けて書かれた私小説なんですね。難産で生まれて脾弱で、伯母さんに育てられ、涙も脆くて、……と云う前編は、僕の育ち方に似ているところがあるし、子供の遊びも、お手玉とか鞠撞きとか、あやとりなどではあまり遊んだことが無いけど知っている(僕は男の子だったから?  とはいえあまり活発に三角ベースとかは仲間に入らず、一本はしも怖くて渡れなかった)……かくれんぼは皆とよく遊んだものだったが、そのとき僕はちょっと狡をして、かくれんぼにもルールがあって、何事にもルールに従わなければいけないことをこのとき知った。ずるをしてはいけないと……。そんなこんなを思い出しながら面白く読んだ。
解説の和辻哲郎によれば、漱石は前編よりも後編を一層高く評価したそうだが、僕は前編のほうが親しみ易かった。